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香港に来てまもなく2年になる。
最初の香港、次のロンドンのときは、
いずれも子どもが小さかったし、
初めての土地だったのでとにかく友達が欲しかった。
ツレアイは出張が多い。
ヒトケタ年齢の子どもを抱える母は不安満載だった。
とりあえず知り合いを作る一番の方法は、
どこかに何かを習いに行く事である(多分(笑)
私は自分の不器用さを棚に上げ、いろいろやりました。

手芸一般・・・ぬいぐるみづくりからパッチワークに刺繍、タペストリー、
料理・・・フランスから和食から和菓子から中華
・・・それなりに知り合いは出来たのだが、
身についた芸は何もないのが情けないかも(^^;
広東語も習った。
タクシーに乗るとき、レストランでの会話その他いろいろ・・・
ほとんど忘れてしまったのもやっぱり情けない(^^;
小さい子どもを連れて習いに行けるところを探して、
我ながらよくやったものだと思う。

今回は、自慢ではないが何にも習い事をしていない。
では1日何をしてるのかというと、
これがホントに何にもしてない事が多いのですな。
ネットはブロードバンドでつなぎっぱなしOKだから暇々にネット、
あとは家事をちょこちょこ、
子ども達は大きくなったので一人で学校へ行き、一人で帰ってくる。
ツレアイも然り(たりめーだ)
私に送迎の義務はない。
今は持病のアレルギーがひどいので、
先週の土曜日から全然外出していない、
本当に一歩たりとも家から出ていないのだ、
なんか自分のことながらすごい(笑)
そんなふうだから、家族以外の人と話をしないことなどざらである。

香港関連のサイトをさまよっていると、
人間関係の難しさをこぼしていたりするのを時々目にする。
私が最初に香港に来た当初は、
まだ<正統派>駐在夫人がそこかしこに存在しておられた。
<正統派>というのは、
どこに出ても出しても恥ずかしくないご立派な方々で、
手作りのお料理はプロ級、
家でお客様をちゃんとおもてなしし
子どもにはいつ日本へ戻っても恥ずかしくないように、
きちんとした礼儀作法と日本語を教え、
周囲の方々ともうまくお付き合いをこなし、
時々はダンナ様とご夫婦でお出かけを楽しむ・・・みたいな
まあその昔の海外駐在マダムのことである。
私の上司夫人もそのような方で、
いつお宅へお伺いしても部屋はきちんと片付いており、
優雅に紅茶と手作りケーキでもてなしてくださる、ステキな方だった。

そんな夫人にあるとき
「りーさん、日本へ帰っても『○○ではマダム』になってはだめよ」
と話された事がある。
お知り合いのひとりにロスに駐在された方がおられ、
その方は帰国されても二言目には「ロスではね」とおっしゃっておられたので、
陰のあだ名がロスではマダム(笑)
そんなふうなことは絶対に口に出してはイケナイ、
というありがたい注意ごとだった。

あれから20年ちかく・・いやはや時代は変わりました。
私程度のものが3度もガイコクで暮すようになり、
ここに来る前に住んでいた某市の小学校は
どのクラスにも数人の帰国子女がいて・・・というご時世になった。
海外なんて珍しくもなんともない。
そんな時代になったのだから、
当地の香港の駐妻の悩みも人間関係問題が結構あるようだ。
そりゃあ、こんなに沢山の普通の
(・・いや、自分も含めて日本のどこにでもいる、という比喩なのです)
人間が、狭い土地
(しかも日本人はワリと固まって住む傾向がある)
にいれば、いろいろ問題も起きてくるのでしょうね。

子どもがいれば、お付き合いの幅は広がるが、
距離を保つのも難しくなる事だって多い。
私も何度か痛い目に合いました。
けれど日本人が多いということは
それだけ選択の幅も広いって言う事だから、
今の友達がダメでも、次は気の合う人とお付き合いできるかも・・・
ちょっとえらそうに言わせてもらえばそんなところかな。

ちなみにうちのフラットに日本人がいるかどうかはよくわからない。
少なくとも小中学生はいないようだ、くらいしか。
なにせ、ワタクシ、引きこもり主婦ですので(^^;
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【2003/02/19 20:06】 | 未分類 |