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あまりの私の落胆ぶりに同情してくれたのか、
そのジョギング男性は、次のようなアドバイスをしてくれた。
「駐車場に行けば子ども連れの母親もやってくるだろう。
 そこで子どもを預かってくれるナーサリーの情報を得たらどうかな?
 僕には子どもがいないので、よくわからないから」

そうだな、それはいい考えかもしれない。
折角ここまでやってきたんだから、やれることはやってしまえ。
私は礼を言って、駐車場に戻って、
子連れ親子が来るのを待ったのだった。
しばらく待つと案の定親子連れがやってきた。
いきなり話しかけたのだが、あまり警戒されなかったのは
子連れだった所以か?
それとも警戒されていてもよくわかっていなかったのか?(笑)
とにかく何組目かの人から、近所のナーサリーを紹介してもらう事が出来た。
もうそうなったらついでであるから、
私はそのナーサリーに出かけてみることにした。

そこは教会に併設された、こぢんまりとしたナーサリーであった。
いきなり尋ねていった子連れ東洋人の、
つたない英語の話を、園長先生は辛抱強く聞いてくれた。
頼みというのは9月から学校に行く子どものために、
5月と6月の2ヶ月の間だけ(7月から夏休みに入るので)、
子どもを預かって遊ばせて欲しい、
できたらアルファベットも教えてやってくれると有りがたい
といった、ほんとに調子のいいものである。
園長先生はヘレン先生とおっしゃる
ちょっと年配の落ちついた女性であった。
ヘレン先生はすべてを了解してくださったうえ、
自分は幼稚園の方針と教育内容に自信を持っているが
それがあなたの要望に沿ったものかどうかはわからない。
この園に通う日本人が2人ほどいて、
彼らを紹介してあげるから、
この園がどんなものかを聞いてきてはどうか?
それであなたが納得したなら、
私は明日からでもあなたの子どもを預かりましょう、と答えて下さった。

それで私は紹介された日本人のお宅に突然お邪魔して
(なんてずうずうしい(赤面)
園のことをあれこれ伺って、
そのキンダ-ガーテンに次男をお願いすることにしたのである。
ん~、今考えるとすごい行動力だ。
それなりに必死だったんだろうなあ(笑)

渡英してすぐのこのエピソードが、
私のイギリスに対する気持ちを決定付けた気がする。
5年の滞英中、何度かいやな目にあった。
それは日本人社会における対人関係の失敗とか
生活の端々で感じる差別とか、
家のメンテナンスにおけるイライラとか
気候のこととか、子育て中のトラブルとかいろいろである。

しかし、私はあの国が好きだ。
ロンドンは都会だから、他人には冷たいと言われるが、
落ちこんだときにいつも誰かが手を差し伸べてくれた、
そんな滞英生活は、今でもとてもなつかしい。

【2003/02/24 12:06】 | 昔ばなし |
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